きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

日記:あの日からの人災

12/5 晴れ 

 父親の勤めている某電力会社があの日以来、久しぶりにボーナスを出した。未だに我が家族は、あの日から東電の尻拭いを受け続けている。あの日が自分の誕生日と同じなので余計にタチが悪い。

原発のせいというよりは、某電力会社は東電とは別会社なのに、十把一絡げに電力会社を批判している面倒くさい人たちのせいで、私たちの家計は圧迫されてきた。それらの弊害も含めて、原発事故は「人災」なのだろう。電力会社の社員ですら、お客様の前では弱者となりうる。

 

 日記を書き込んでいるうちに、父親が高浜原発の視察に行ってきたときのことを思い出した。父は「燃料プールで泳いだらどうなるんですか」などといった阿呆な質問をしてきたらしい(真顔で「死にます」と返されたらしい)。

そのような体験談の中でも一番私の心象に残ったのは、原発の中心部に父が向かったときの、彼の感想である。原発の格納容器の近くは幾多ものシェルターに囲まれており、父曰く「世界で一番安全な場所だと思った」らしい。一歩間違えば、世界で一番危険になるはずの場所が「世界で一番安全」だとは、皮肉な話だと思った。

 

 実際のところ、いつ大地震が来るかはわからないので、油断は禁物である。次に原発メルトダウンすれば、ボーナスどころの話ではなくなるだろう。私の命すら危険にさらされるかもしれない。このような人災は、もうこりごりだ。

 

 ボケーッとダラダラと綴っているうちに、何の面白みのない天声人語のような日記が出来上がってしまった。とりあえずは京橋でフリーハグをしている人に抱きつきに行きたい。ただし女子に限る。彼女らはこのような植木鉢の下から這い出てきたような容姿の人でも暖かく抱擁してくれるのだろうか? 

いや、きっとそんな容姿の奥のピュアハートを彼女らは見抜いてくれるはずだ。私は抜く、彼女らは見抜く。それでwin-winではないか(?)