1/4 曇り
三が日も終わり、社会人が仕事に勤しみ始めた。かくいう私は家で淫夢動画を見ていたり、T-SITEに赴いて本を乱読したりした。大学生というのはまったくご気楽な身分である。しかし、課題には全然手をつけていない。春休みの課題は概念。
T-SITEで、中島芭旺という現在11歳のガキンチョが書いた「見てる、知ってる、考えてる」を読んだ。
この芭旺という子供は、学校でいじめられたことがきっかけで『自宅学習』という形で勉学を続けている、所詮不登校である。
この子が書いたこの本が、アホっぽい大人を中心に10万部以上の売り上げをあげている。これほど売れているのだから、よほど立派なことが書かれているのだろうと手に取ったわけだ。
第一印象、字の間がものすごく広い。次に、書かれていることが浅い。金を払うだけの内容はない。
おい芭旺 態度でかいな 大人に甘やかされてんちゃうか
甘やかしている大人も悪いが それに気づかんお前の言葉は軽い
どこまで言っても小手先 お願いこめかみ つけフローおねだり
勝利の女神 眼光すぐ見せてるアドレナリン
といった感じである。11歳の本に期待した方がバカだった。
私も小学生の頃に戻ってこのような本を書きたい。そして印税をたんまりと稼ぎたい。11歳の頃といえば私は官能小説を携帯で読んでいた時期だ。18禁仕込みの文章力が光っただろう。チャンスを逃してしまった。
今日は色々考えていたことがあったのだが、考えすぎて忘れてしまった。世界を終わらせる方法・肩書きは必要・私たちの存在は周囲によって規定される、とか考えていたような気がする。
新鮮な発想は腐る前にどこかへ書き込んでおきたいが、そのやる気がない。何か物事を語るには、私の視野はあまりにも狭く、無知で、煮詰まって考えることをよく止めてしまう。よって今日の日記はここで終わりにする。
芭旺くんが「見てる、知ってる、考えてる」なら、私は「不可視、無知、思考放棄」だ。11歳に負ける18歳。洒落にならない。