きんこんぶろぐ

大学生の私が日々思うことを綴っていくブログ

日記:一年前の図書館神話

1/26 晴れ 

 春休み初日、退屈すぎて腹が立ってきた。あぁ、どこかに刺激的なイベントは転がっていないだろうか。そんなことを期待して外出してみるものの、そうやすやすとイベントが起きてくれれば苦労はしないのである。

「イベントは起こすもの」と言われればそれまでだが、起こす対象が見つからないので、余計に憤懣を腹の底に積もらせている。この症状はまさしく妄想欠乏症に違いない。病状が悪化すると最悪死ぬ。

 

 久々に一年前の日記を読み返した。一年前といえば、ちょうど私が関関同立の試験日を前にして暇を持て余していた時期だ。「あーもう余裕すぎるわー明日試験でいいわー」とのたまっていた頃だろう。結果的に同志社に落ちたと知っている今、私が過去の自分に向ける言葉も無い。受験生の諸君はベストを尽くそう。

ともかく、日記を読み返したくらいしかイベントがなかったので、去年の日記を原文そのままで載せそうと思う。書くネタが無いということはまったく不幸なことだ。

 

1/26 曇り、晴れ。 

 妄想不足が続く。こうして入試直前になって日記を長々と書き続けるのは余裕である証である。

 私は大学生になると図書館に入り浸ることを心に決めている。”図書館神話”という昨日私が創り上げた神話がある。全知全能の図書館を司る神が男女の仲を引き合わせようと恋愛の神の真似事をして、様々なことに四苦八苦するという神話である。

 そんな神が本当に実在するかはさておき、図書館は数奇な出会いの場である。本に手を伸ばすと、同じ本を手に取ろうとした黒髪の乙女と手が触れ合ったり、「いつもこの場所で真面目に勉強してますね」と亜麻色の髪の乙女に声をかけられたり、様々な手垢のベタベタに付いた出会いのパターンがある。

 しかし、それらには美男子に限るという注釈をつけておかなければなるまい。私の目的は美女と図書館で出会うことではない。体の外側まで滲み出る知性を得て、容姿をカバーし、美女と出会うことだ。「風が吹けば桶屋が儲かる」の精神でいこう。これこそが真なる”図書館神話”である。神話崩壊の日は近い。

 

 以上である。いかがだろうか。

現在の私から言わせてもらえば、体の外側まで滲み出る知性を獲得したところで余計に人相が悪くなるだけであり、容姿をカバーできるわけではない。美女とも出会えない。

更に言えば、私が今日読んだ「神と科学は共存できるか?」のような本を手に取るような黒髪の乙女はこの世に存在しないし、もし、亜麻色の髪の乙女が実在するならば、それはただ髪を染めているだけだ。数奇な出会いなど絶対に起こらない。知らぬうちに、未熟だった頃の私の”図書館神話”は完全に崩壊していた。

正直この日記を読み返すまで、自分がこのような不純な動機で図書館に入り浸るようになったとは夢にも思っていなかった! 気がつけば今の私は本を貪り読む非モテのナニカになってしまった。黒髪の乙女も亜麻色の髪の乙女も、今となっては胡蝶の夢である。

 

 こうなってしまっては、漏れ出す知性を生かすしかない。知識を総動員して黒髪ロング美少女のホムンクルスを創り出そうか。材料は水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15種類の元素だ。なんだか身体の全部を失いそうな展開になってきた。