11/8 雨
久々の日記である。学祭が終わり、編入試験も終わり、忙しい日々にひと段落がついたので、日記を再開する。
するべきことはした。あとは結果を待つのみである。
もし受かっていたら儲けものであり、例え落ちていたとしても、また歩き出すだけだ。成功でも失敗でも、私にとっては大きな転機となる。
これからも、日々勉学などを精進していきたい。おちんぽ。
私は歩くのが下手である。
これは人生だとか人間関係を渡り歩くのが下手だという比喩的な意味ではなく(確かにそういう一面もあるが)、ただ単に「歩く」という行動が下手くそなのだ。
歩いている時、頻繁に私はつまずく。その他にも、エスカレーターを上っていると、50%くらいの確率でコケる。その度に膝を強打し、激痛に悶える羽目になる。
そのようなことを、生まれてこのかたずっと続けてきたので、さすがにそろそろ歩き方を矯正しようという気になった。
せっかくの二足歩行を不完全なまま行い続けるのは、ホモ・サピエンスという種全体及び、先祖への冒涜である。ダーウィンが草葉の陰で泣いている。
まずは、普通に歩けている人の歩き方を観察し、自分の歩き方の参考にする。
梅田や登山登校の最中に、他の人の歩き方をじっくり吟味してみた。
こうしてみると、一人一人の歩き方には結構個性があるものである。
足をつく時はかかとからか、地面と平行に置くのか。
どの程度膝を曲げて踏み出すのか。
後ろ足を体が進むのに対して、どれくらいの時間地面に留めているのか。
それぞれが人によって異なっている。
歩くのが早い人は歩幅が大きいだけではなく、地面を強く蹴っているようだ。そして、たいていはぼっちだ。
反対に、歩くのが遅い人は歩幅が小さく、膝をあまり曲げていない。この歩き方はアルマゲドンのように集団で横に広がる女子によく見られる。
以上のような他人の歩き方を参考に、自分の歩き方を意識してみた。
これまでの自分の歩き方は歩幅が大きいものの、膝をあまり曲げずに地面と平行に足を振り出すような歩き方であった。
これでは歩くのは早いものの、すり足のようになり、頻繁につまずいてしまう。
膝を曲げないことが習慣となっていたので、エスカレーターのような段差の大きい階段でコケてしまっていたのだ。
そこで、膝をより曲げて、つま先で地面を蹴り上げるような歩き方に変えてみた。
すると、全くつまづかなくなった。エスカレーターでも全くコケない。
歩くという動作がこんなに素晴らしいことだったとは!
身体にすっかり染み付いてしまった不適応的な日常の動作でも、自身にフィードバックを行えば改善されるものだ。
最近は歩くのが楽しくてたまらない。毎日がエブリデイ・ウォーキング! ハハッ!
歩くという日常的な動作一つ取っても、色々と面白い発見がある。
周囲に友人がいるかによって、人の歩き方が大きく変わるというのもそうだし、「歩く」という皆が当たり前に行なっている動作でさえ、明確な個人差があるというのも興味深い。
こういう細やかな部分に目を向けた人間観察というのも、なかなか面白いものだ。
皆さんも、自分の歩き方を一度意識してみてはいかがだろうか。もしかしたら、面白い発見があるかもしれない。
歩き方を矯正したことで、世の中の歩き方も上手くなれば良いのだが……