きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

モテないラベリング

12/5 晴れ

 

 突然に寒くなった。

 私は冬が嫌いだ。

 まず、寒いのが嫌いだ。これがけでも辛いのに、クリスマス、バレンタインデーと、全く私に関係のないイベントが連発する。こんなの嫌いにならないほうがおかしい。

 これらのイベントで街が盛り上がるたび、私は強烈な孤独を感じる。

 まるで、社会から自分が隔絶されてしまったような、刺々しい孤独である。

 私が非リアに孤独を感じさせる側になる日は来るのだろうか。

 寒くなると、人肌恋しくなってしまっていけない。将来はシンガポールにでも住もうか。

 

 自分の「モテない奴だ」という烙印を消そうと、最近頑張っている。

 私のモテない原因は、おそらくここにある。

 私のように傲慢であろうと、交際関係のある人間は腐るほどいるし、私以上の問題児でも付き合っている人間はごまんといる。

 しかし、それらの欠点に比べて圧倒的に、「モテない奴」というラベルをベッタベタに貼られている人間は、モテない。その男がいかに善良で素晴らしい人間であっても。

 いや、この男というのはもちろん私ではないが。

 誤解を解く注釈をつけておかないと、理不尽な非難にあってしまうということを、最近は再認しまくっている。

 

 「モテないラベル」の根は深い。

 

 その犠牲者は主に、

童貞であることを声高々に主張する者

・根暗なラノベ読者

・不潔な者

・欲のない者

 である。

 

 これらの特徴に当てはまったり、兼ね備えたりしたときに、「モテないラベル」は発動する。

 

 「モテないラベル」は言うまでもなく、物質ではない。

 周囲が「ああ、こいつはモテないな」と認識したときに、不可視の概念として「モテないラベル」は生成される。もはや一種のミーム災害である。

 「モテないラベル」の粘着力はアロンアルファを軽く捻り潰すレベルである。

 それこそ、そのラベルを貼られた環境では二度と恋愛できない程度には強力である。

 「モテないラベル」により、男たちの価値はジンバブエドルのように急落する。

 そんな男と付き合うことを女性は拒み、負のスパイラルが生まれていく。

 

 では、「モテないラベル」に冴えない男たちが対抗するにはどうすれば良いのか。

 まずは、まだ「モテないラベル」が貼られていない純粋無垢な男たちの対処法を紹介する。

 それは、先ほどの犠牲者の逆のようになればいいのだ。

 

 つまり、

童貞であることをわざわざ自らネタにしない

・明るいラノベ読みになる

・清潔感を保つ

・強欲な壺と化す

 ことである。

 

 高校時代、サイドブレーキのごとく自らのジョニーをいじくり回してきた隠の者でも、爽やかなオタクに変貌することができれば、恋愛することは難しくない。レッツチェンジだ。

 

 すでに「モテないラベル」を貼り付けられてしまった者でも、再び蘇ることは可能だ。

 

少しの期間、入居者(交際相手)を無理矢理にでも招き入れ、「モテないラベル」を消す

・別人に変貌するレベルで自分を取り壊し、美しくリフォームする

・時間の経過を待ち、別の環境で頑張る

・物好きな入居者を探す

 

 以上である。

 なんだか、事故物件への対処法みたいになってきた。

 

 モテないことは辛いことだ。

 同級生が冬のイベントを楽しんでいるのを横目で眺めるのにも、飽き飽きしてきた。

 むしろ、横目で眺めすぎて白目になった。

 私同様、モテない男たちにはこの冬こそ、頑張ってもらいたい。

 人肌に触れ合うことができず、厳しい冬を乗り越えられずに心が凍死してしまわないよう、努力してもらいたい。

 以上、なんのエビデンスもない恋愛講座でした。