きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

プレゼン天国と地獄

6/9 晴れ

 

 勉強に忙しくなったら、案の定ピタリと日記を更新することがなくなってしまった。

 

 卒論のテーマについてより理解を深めたり、動物実験の手法について勉強したり、TEDを見てプレゼンの方法とリスニング能力を学んだり、Rの勉強をしたりと、することが多い。

 退屈よりはマシだと、嬉しい悲鳴を上げながら勉強をやっていく。

 私は本来、ここまで勉強好きの人間ではなかったはずなのだが。

 

 高校時代に比べて、格段に何かをこなしたり、色々な作用の効率が大学生になってから跳ね上がった。

 成長するのは基本的には良いことだが、ここまでがらりと変わってしまうと、アイデンティティの拡散に悩まされる。

 真面目な自分は、果たして本当に自分なのか。

 

 

 この頃悩まされていたプレゼンの発表が、ようやく終わった。

 

 英語が得意というわけではないのに英語論文を選択してしまい、グループワークなのに課題を一人で抱え込んだのが運の尽きであった。

 アヒアヒ言いながらパワポを完成させ、なんとか発表に漕ぎ着くことができた。

 動画が反映されなかったり、スライドの一部がバグっていたり、不手際は多かったが、なんとかプレゼンを終わらせることができた。

 

 

 普段は学校の課題には何の興味も示さない私が、今回のプレゼンにそれなりに本気になった理由は3つある。

 

 一つ目は、プレゼン自体が自分の成長に繋がると確信したからである。

 これまで、数多くの卒論生や研究者のプレゼンを見てきたので、そこから得た教訓を自分でも実践してみようという気になったのだ。

 

 二つ目は、この良いプレゼンができれば、多くの人の信頼を得ることができると考えたからだ。

 信頼は金では買えない。

 そこに多くのリソースを割く価値は十二分にある。

 ある程度プレゼンをまとめ上げ、完璧に質疑応答をこなせば、何人かの目には頼れるクールガイに私の姿が映るはずだ。

 このようなことをこのブログに書いている時点で、プレゼンで得た信頼もチャラになってしまったかもしれない。

 それはそれで愉快である。

 

 そして三つ目の理由は、私がマゾだからだ。

 しばらく退屈に苛まれていたので、このプレゼンはいい刺激になった。

 退屈をもっとも忌むべきものとしている私にとって、ここ最近の忙しさは嬉しい限りである。

 自分のかけた努力が、全て自分に跳ね返ってくる。

 本当にこれは素晴らしい、素晴らしいよ。

 

 

 そこそこ頑張ったはずのプレゼンだったが、それでも多くの反省点が残った。

 それをここに記そうと思う。

 

 このブログの醍醐味の一つとして、一人の人間の、失敗の歴史が公にされているということが挙げられると思う。

 成功は記録に残りやすいが、それとは対象的に反省点や失敗というのは、なかなか公開されない。

 

 私は恥という感情が希薄なので、ここにプレゼンの失敗を箇条書きで記す。

 来週以降の発表者が参考にしてくれれば幸いだ。

 

 パワポの文字の大きさは統一する。

 できれば28ポイント以上が見やすい。

 

 リハーサルはきちんとする。

 当たり前のことだが、台本を読むのをぶっつけ本番で行うと、アラが出やすくなる。

 原稿なしで自分の考えを伝えられるようになるのがベスト。

 

 実験の「ネタバラシ」はうまく行う。

 MUR先生とOGW先生の合同ゼミに以前参加したことがあったが、序論を全て最初に詰め込んだ発表はすこぶる退屈だった。

 これを参考に、今回のプレゼンでは序盤を分割してプレゼンの前半と後半で割り振ってみたが、その目論見はうまくいかなかった。

 ネタバラシの構成をきちんと見直すべきだった。

 

 質疑応答には備えておくこと。

 これは絶対。

 堂々と、正確な知識を、はっきりした口調で話す。

 質疑応答によってプレゼンの評価が180度変わることだってあると思う。

 今回は予想問題集のようなものも作っておいたので、しっかりと対応できた。

 次回とも、この習慣は続けていきたい。

 

 負担をメンバーで分担する。

 きつかった。

 

 これくらいだろうか。

 

 

 私は人のプレゼンを見るのが好きだ。

 来週からも、誰かがこの反省点を見つけて、より良いプレゼンを見せてもらえたら、と思っている。

 

 ついで、下手な質問を乱射できたら、とも思っている。

 下手な質問、数射ちゃ上達する。

 来週が楽しみだ。