1/2 晴れ
新年あけましておめでとうございます。
西暦で奇数の年は、よほど大きな出来事が起きない限り、偶数の年に比べて印象が薄くなる気がする。
一方で、2019年はラグビーワールドカップが開催され、元号も改められる。
さらには卒論や院試も控えているので、記憶に残る一年になることだろう。
ポジティブな記憶か、それとも二度と思い出したくない年になるかは、まだわからない。
記憶は呪いの装備のようなもので、かなり強く頭を打たないかぎりは、なかなか振り払うことができない。
今年の記憶が祝福すべき『まじない』になるか、しつこい『のろい』になるかは、私の日頃の行いにかかっている。
さて、年が明けたということで、新年の抱負でもここに記しておこうと思う。
大学四年生を迎えるにあたって、私も周囲の例に漏れず、いよいよキャリアを選択していかなくてはならない。
現時点では、心理学だったりを学んでいるのが結構楽しいので、とりあえず大学院に進もうと考えている。
だが、去年はそれに向けた取り組みのやることなすことが全て裏目に出ていたように感じる。
プレゼンテーション能力を鍛えようと発表の多い授業を履修したら、グループワークが待ち構えていて、社会性のない私は発表も何もかもボロボロになった。
「ベイズ統計って面白そうだなぁ」と思って参加した東京大学の集中講義では、数学力不足を痛感した。
飛び入り参加した某サマースクールでは自分の専門と扱われていた話題が違いすぎた挙句、またまたグループワークがあり、せっかくの学会発表を頓珍漢な発言でズタズタにしてしまった。
さらにはTOEICを受験し損ねた。
もう! ダメダメだ!!
失敗は、冷静に分析するしかない。
まず、グループ内の進捗を適宜確認し、情報共有を行う程度のコミュニケーション能力は欲しい。
さらには数学、特に確率論や線形代数について勉強しなくてはならない。
高校時代の数学偏差値35アンダーは伊達ではない。
最後に、英語はリーディングとリスニングに焦点を当てて勉強したい。
大学一年生の頃、TOEICは345点だった。
センターで8割は得点できる人間のとる点数ではない。
ともかく、大学院の入試ではTOEICの点数が用いられるので、必死でやらないと人生が詰む。
2019年は勝負の年だ。並み居るライバルと張り合っていかなくては、私の望む未来はない。
最近、ツイッターで私よりも明らかに勉強熱心な学生をフォローすることが増えた。
勉強熱心な学生は、それまた別の勉強熱心な学生と繋がっているわけで、去年からモンスター級の学生がタイムラインに流れてくる。
ある人はスイスの大学に留学したり機械学習についての本を出版したり、またある人は既に国内の学会発表を数回済ましていたり。
自分と分野が違うことは分かっているのだが、進捗の生まれるスピードが私とまるで違う。
それを見かけるたび、嫉妬がムラムラっと湧き上がってくる。
「こんなことしてる場合じゃねえだろ、俺」と思って何かに取り組もうとするのだが、焦燥感ばかりが積もっていく。
もしかしたら、私を見て嫉妬している人も、どこかにいるかもしれない。
いや、いないか。
未だ私は見るに堪えないクソザコナメクジボノボのままなので、もっと大勢に嫉妬される人間になりたいものだ。
現実の場面でも、すごい同級生に出会うことが増えた。
彼らはMITの学生だったり、数理統計にべらぼうに強い同級生だったりする。
旧帝大の学生と話をしては、その教養の厚さに、私が無駄にしてきた大学入学以前の人生を悔やむばかりだ。
これらの嫉妬心や、将来の道筋が見えない不安や、同じ道を歩む者が周囲にあまりいない孤独感によって、じりじりと追い詰められている。
前置きが長くなった。
とにかく、今年達成しなければならない目標を羅列する。
TOEIC750点以上を獲得する。
統計検定2級以上に合格する。
大学院入試に合格する。
無事に学部の単位を取りきる。
以上のことは絶対だろう。
できれば達成したい目標は、
日本心理学会の学部生セッションに参加する。
Rでの統計モデリングを少し分かるようにする。
学会でポスター発表する。
様々なバックグラウンドを持ち合わせた人が多くいる場所で、全員に伝わるような言葉遣いを身に着ける。
といったところだろうか。
また、前年度に引き続いて、自分より優れたスキルを持ち合わせている人の行動や思考をとことんパクっていきたい。
その人が何を見ているか、何に日常的に触れているか、何をどのように実践しているか、といったことが理解できれば、それはそのまま私の成長にも繋がっていくだろう。
自分の弱点を分析し、人の長所をパクり、双方を自分の実践に取り入れる。
それの繰り返しだ。
最後に、自分が通用しそうなニッチを見つけておきたい。
機械学習や脳科学の分野は同年代の学生が専門に特化しすぎている。
追い抜くことは難しいので、自分が「この分野ならこの人!」となれるような場所を探して、先に陣取っておかねばならない。
『置かれた場所で咲きなさい』というベストセラーがあるが、今だ私は根無し草だ。
流れるも留まるも運任せ、そのような中で精一杯背伸びするしかない。
綿毛のようにふわふわ逞しく、風の吹く場所へ進んでいこう。