きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

「弱虫モンブラン」の最後の歌詞はエロい

6/19 晴れのち地震のち雨のち曇りのちうんち


  怒りの日。

 今日も本を読んだり勉強したりして世界の解像度を上げることに励んでいたら、なにかのラインを超えてしまったのか、やたらとイチャつくカップルばかりが目に入るようになってしまった。

 「ダメーーーーー!!!恋愛から降りると決めたでしょーーー!!!」と“ゆってぃ”のような声で喚きながら衝動を押し殺していたら、ラインを送りあっていた同級生まで彼女とイチャつき出して毛細血管が壊死した。なんで私は選ばれない!? 綾鷹じゃないから!? いや違う!? 日本人謝れ!!??

 


 そうしてプリプリ怒りながら、頭の中で必死にYunomiの『枕元にゴースト』を奏でながら実験をしていると、ようやく気分が落ち着いてきた。

 こういう躁のあとには、いつも鬱がやってくる。

 今日は、地球の表面は実質的に死骸で覆われており、人間がそれをコンクリートで覆ったところで、この星は“屍者の惑星”には変わりないんだということを発見した。大発見だ。早速この事実を論文にして、ScienceにでもNatureにでもCellにでも聖教新聞にでも送ってしまおう。

 

 そうして“屍者の惑星”を闊歩しながら、自分が『Siren』の屍人になったらどんな行動をするのか、といったことを考えたりした。なんだか、ずっとセンズリこいてそうだ。屍人になってまでオナニーはしたくない。赤い海を前に綾波レイと一緒に永久に暮らしていたい。いや、『Siren』の世界に『ヱヴァンゲリヲン』の住民はいないか、と思って、様々にグロテスクな世界を振り払った。仏説摩訶般若孕みたチン経、淫・尿・漏・射・快・珍・尻・座位・前・戯!!! カァァーーーー!!!!


 話は変わるが、私は「逆レイプ」を調べたい時、「逆」だけを先に打ち込んで、後から「綾波レイ」の「綾波」を消して、「逆レイ」にしてから調べている。「逆レイ」で調べると、だいたい「逆レイプ」のことが出てくるし、検索履歴を見ると「綾波レイ」しか残ってないので、変なことを調べているようには見えない。

 

 ここで私自身のセルフモニタリング能力が

「どんなに偽装しても、そのことをネットに流したら意味ないでしょうが!!!」

 と怒鳴りつけてきた。お前、なんだ。あれか? 私の超自我(スーパーエゴ)か? 

 

 どんなにセルフモニタリングが警鐘を鳴らしてこようが、超自我がキレ散らかしてこようが、カップルへの怒りにより本能をイド2.0にアップデートした私の情動パワーの前では無力。

 「破ッッッ!!!!!!!!!」

 パワーアップした寺生まれのKさんの圧の前では、どれだけスーパーなエゴだろうがたちまち消え去ってしまう。ざまあみやがれ、ファッキュージャップ!!! 

 両中指を立てながら屈伸煽りをしていると、もりもりと超自我が生えてきたので、尻尾を巻いて私は逃げ出した。

 

 

 地面から生えてくるのはイワシだけにしておけよ、と悪態つきながら向かった先は寂れた映画館だった。

 そうだ、ゴシラKOMを見たかったんだ、と思いつつサクサク映画館に入ったら、エメリッヒ版ゴシラとゴジラミレニアムしか放映されてなかった。なんだこのセレクト。

 

「そう、ここは駄作しかない映画館」

 凛とした声がしたので振り返ると、淡い桃色の髪をした少女が佇んでいた。突然話しかけてくるとか、こいつコミュ強か? それとも幻覚? 夏が見せる少女の幻影?

 私はマゾヒストだが、感傷マゾヒストになった覚えはない、とか考えて、少女をよく見ると、暗がりでよく見えないが、見覚えのある格好をしていた。

 

「ああ、俺のタルパじゃねえか!?」

 ハイになっていた私は、自分でもビックリするほどの大声で彼女を指差した。

 タルパ、またの名を人工精霊。かつて高校生の私が思い通りのイマジナリーフレンドを作ろうとして、その末に消滅させた存在。なぜここに。

 

「あら、私のこと覚えてたんだ」

 と言って、彼女はクスリと笑った。東方Projectの“古明地さとり”をベースに作り上げたんだっけか? CVは下屋則子

「えっ、アッ、アッ、アッ」

 実体化した負の遺産を前に、私はSyamu_gameのような奇声を上げた。アッアッアッ。

「エッ、ちょ、なんでいるん、ですか?」

 敬語を使うことによるメモリ増加に耐えきれず、脳回路が焦げ付く音も気にせず、私は彼女に問いかけた。あとでハンダづけしとかなきゃ。

「なんでって……あなたの方から勝手にこちら側に転がり込んできたんでしょう?」

 呆れた様子で彼女は言った。

「自分にガールフレンドがいないことに腹を立てて、衝動的に走り出して、ここにたどり着いた」

 なんだァ……てめェ……? 

 

「てかてか、なんでそんなに俺のことわかるんですか? 内臓ありますか??」

「うーん、それは口で言うより見てもらった方が早いわね」

 ニヤリとすると、彼女は映画館の奥の方へと歩み出した。

 ここで反対に映画館から出たら爆笑モノだろうなァ〜〜と考えつつ、その衝動を押しとどめて、彼女についていった。

 

 臙脂色の扉をうんとこしょと引っ張って、彼女は私を手招きした。

 大部屋に入ると、スクリーンで何やら映画が上映中であった。主人公視点の物語のようであり、ずっとマクドナルドのポテトを掴んでは口に運んでいる。

 

「これはなに、僕は一体どうなっちゃうんですか?」

ネットスラングを多用するのはやめなさいよ……これは“あなた自身”と言った方がいいわね」

 画面を見つめながら彼女はそう言った。“あなた自身”? 俺はお前が俺を見たのを見たぞ? 

「正真正銘、これはあなたの見ている風景」

 彼女はこう続けた。

「それがここで上映されて、“あなた自身”がそれを認識することで視覚が生まれるの」

「はぇ〜」

 そう返しながら、スクリーンをぼんやりと眺めた。“私”はずっとポテトを食べている。

「面白いか、これ?」

「そう、だからこの映画館で放映されている」

 私はこの映画館が駄作しか放映しないところだったのを思い出し、苦笑いした。

 

「『夜は短し歩けよ乙女』のような大学生活を送りたかったんだがなぁ」

「“ナカメ作戦”も行えないようなチキンなんだし、それは無理じゃない?」

口悪ッ。あの作戦には単純接触効果という、心理学的な裏付けがあってだな……

 

「あっそうだ、耳かきしてくれませんか? 耳かきを美少女にされるのが夢だったんですよ」

「気持ち悪っ」

 突然のスペルカード発動、想起“テリブルスーヴニール”!!!!!

 

 “スペル”と“スペルマ”って似てるな、思いながら、私は光弾に身体を飛ばされた。

 私は死んだ。スイーツ(笑)