きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

夢幻の過去

3/10 晴れ

 

 10代最後の日。

 モンハンをしたり、本を読んだり、焼肉を食べに行ったりして、ゆっくりと過ごした。

 大学生の春休みは本当にすることがない。

 バイトも何もやっていないので、時間がただ無為に経っている。

 また自分でやならければならない課題を決めて、それに取り組まなければならない。

 春休みも残り1ヶ月だが、その時間で何かのスキルを上達させることは不可能ではないはずだ。

 20歳から本気を出したい。

 

 

 自分の10代を振り返りたい。

 だが、15歳くらいまで空虚な人生を送ってきた挙句、知的とギリギリ言えるような生活を過ごし始めたのは18歳からなので、語れることはそれほど多くない。

 特に、10歳から小学校を卒業するまでの2年間の記憶はほとんど私の中には残っていない。

 何かに熱中することなく、ただ毎日妄想を繰り替えすだけの小学生時代だった。

 

 ただ、昼休みは図書館に行って、世界の紛争地域の写真集や、何かの図鑑、手塚治の漫画ばかり読んでいたことは覚えている。

 小中学校で過ごす毎日は本当に退屈だった。

 

 

 私の10代を総括する言葉を一つ述べるなら、それは「ネット漬け」だろう。

 小学3年生の頃には自分のノートパソコンを持っていたが、小学6年生でwebブラウザ付きの携帯電話を手にしてから、ネット漬けの生活へと突入して行った。

 

 手始めに、親が私の携帯に付けた有害なサイトへのアクセスを妨害する「安心フィルター」を、外国の検索ブラウザを経由するなどしてすり抜けた。

 なぜか、当時はロシアなどのブラウザを経由することで2chやふたば掲示板へとアクセスすることができた。

 それにより、私は人生で初めてのエロ画像と出会うことになる。

 初めて出会ったエロ画像は「触手もの」であった。

 

 その後、中学生になり、退屈な毎日に飽き飽きしていた私は自らが通っていた中学校の裏サイトを立ち上げたり、アメーバピグで自分の部屋でイベントを開き続けることによって、謎の知名度を得たりした。

 

 高校入学と同時にヨット部に入部したことにより、しばらくはネットでの活動を控えていた。

 しかし、部活を辞めるとともに、ネット漬けの日々が再発した。

 ツイッターでフォロワーをやたらと増やして8万人にしたり、炎上して2000RTを食らったりした。

 個人情報の管理を徹底していた当時の自分に感謝である。

 おかげで今私の家には、宗教の勧誘も、政党のパンフレットも、何も迷惑なものは届いていない。

 

 大学生になると、何を思ったか淫夢動画を作り始めた。

 動画のクオリティはクソだったが、何故か10万再生以上の動画を何本も投稿することができた。

 今日、ツイッターなどで検索をかけて見ると、未だに続編を待ち望んでいる人がいた。

 できるだけ期待に応えたいとは思うが、それは私がモンハンを楽しみ尽くした後の話である。

 その他にも、このブログを開設したり、大学のサークルを煽ったりと、生産性のあることをこの大学の2年間では行うことができた。

 

 

 ブログにはまだ書けないことなど含め、この10代を思い返すと、本当に碌でもない人生を送ってきたと思う。

 恥ずかしいことの記憶が薄れていたり、高校・大学と環境が変わるごとに、過去の私の印象を引きずる人が限られているのは幸運なことだった。

 おかげで、私は20歳になるまで憤死することもなく生きていることができた。

 

 

 小学生の頃、私は「20歳までに自分は死ぬ」という強迫観念に襲われていた。

 その亡霊に中学・高校と度々精神を脅かされてきたが、ようやくそれからも逃れられそうだ。

 小学生や、中学生の頃の自分と現在の私は、ほぼ肉体的にも精神的にも別人である。

 そういう意味では、小学生の頃の自分の強迫観念は正しかったのかもしれない。

 

 現在の私も、いつかの自分に忘れ去られ、この世から消え失せるだろう。

 それでも、昔の自分のスキルや人間関係、わずかながら考え方なども引き継がれるはずだ。

 今の、20歳になろうとしている私ができることは、未来の自分に何かを残してやることである。

 今のところ、モンハンのセーブデータしか未来に残せていない。

 いつかの強くてニューゲームのため、勉学に励もう。

 明日から。