きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

新宿でのイベントとVRスケベ

2/18 晴れ

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 先日、新宿でVTuberに関する公開インタビューをおこなった。平日なのにも関わらず、ハコが満杯になるほどの来場者に恵まれ、議論も盛んで大変楽しい夜となった。あらゆる方面の協力者にあらゆる感謝を送りたい。

 

 この公開インタビューは主催しているVTuber批評誌の企画の一環としておこなったものである。

 VTuber批評誌を立ち上げようとした理由はいくつかある(自分は乗り気になれるような理由が3つ以上見つからないと、基本的に行動を起こさない)。

 

 一つ目は、文学フリマ東京に去年の11月参加し、こういうイベントで本を配ることが面白そうだと感じたから。

 もともと同人誌の制作に興味があったし、どうせやるなら早いほうがいいと思った。それに、文学フリマ、そして同人での批評本に勢いがあることを私の嗅覚が感じ取った。

 

 二つ目は、VTuber文化のアーカイブに意義があると考えたから。

 VTuber文化は儚い。企業がIPとして切り捨てれば、これまでのアーカイブはすべて消えてしまうし、個人勢の活動でさえ、10年後も痕跡が残っているかと考えると、それが保障されているとは言い難い。

 また、各時点でのVTuberに対する私たちの考えや感じ方も、ここ数年だけで見ても、大きく変わっている。これらを適宜記録し、まとめることは重要だと思っている。

 

 インターネットのエンタメが企業活動に覆われようとしている今のタイミングだからこそ、文化のアーカイブを始めるべきだとも思った。

 インターネットは確実に倫理資本主義から逃れることができない。

 「死」や「殺」といった字がプラットフォームから排除され、コメント欄は常にモデレーターが監視し、大地震が起きればVTuberは活動を自粛する。

 そういう流れがVTuber文化を覆いきってしまう前に、文化のアーカイブは開始するべきだと思った。これ以上時間が経つと、前のことを多くの人は思い出せなくなってしまうだろう。

 私は古き悪きインターネット文化に浸ってきた人間なので、そういう流れを「しゃらくせえ」と感じるのだが、アナーキーな思想とアーカイブを大切にする思想は両立すると考えて、活動していく所存だ。

 

 三つ目は、SNSでの議論にもう何も期待していないから。

 同人誌というメディアをVTuber文化のアーカイブの手段として選んだ理由がここにある。同人誌であれば、都合のいい一部分を文脈を無視して、誰かが切り抜くことは減るだろうし、そもそも手に取る人のリテラシーが高くなる。

 議論の過程も含めて本にまとめて、国会図書館に寄贈するなり、多くの人に広めるならダウンロード販売すればいい、と考えた。そういう手段をとったほうが、現時点でのVTuber文化への論考をまとめアーカイブするという目的にかなう気がした。

 SNSは議論が散逸するし、適当な言葉がソースなしに拡散されるし、アホのエコーチェンバーがカスすぎる。SNSでの議論にもう私は何も期待していない。

 学問バーに参加して改めて感じたが、質の良い情報がリアルでの対面やdiscordサーバーに集合するという、サロン文化への回帰はもう避けられないと思った。

 

 真面目な観点からは、以上の三つの理由が大きい。他にも「誰もVTuber批評誌を作ってねえから」とか「VTuberしゅきしゅきピッピだから」とか、色々理由はある。

 インタビューの自動文字起こしを終えファイルを確認したら、文字数が9万文字ほどになっていて白目を剥いた。ぼちぼち編集作業と構成作業を進めていく。

 

 

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 "Virt A Mate"というVR向けのスケベソフトに触れてみた。

 個人ユーザーがVRのえっちな3DCGシチュエーションを作成し、配布しているので、それを取り込んで楽しむというソフトだ。日本人のプレイ人口は悲しいほどに少ない。

 

 もっと悲しいのは、VR空間内でさえ、自分が童貞すぎることを自覚させられたことだ。

 意気揚々とえっちな女体とディルドが置いてある空間に飛び込んだのだが、どの穴にディルドを入れれば良いのかわからない。数分間、女体にグニグニとディルドを押し込み試行錯誤するうちに、穴が開いて玩具が入り込み、「あっ、ここが穴だったんだ」と気づくことができた。初めてがリアルじゃなくてよかった。

 好奇心が湧いたので、「こっち側を突っ込んだらどうなるんだろう」と、ディルドの金玉側を穴に突っ込むと、想定より大きいオブジェクトの挿入に耐えきれず、女体が無表情のままガクガクと震え出し、しまいには何処かにぶっ飛んでいってしまった。

 スケベ心全開でVR空間に没入していたので、目の前の異常な光景に変な汗が止まらなかった。

 

 VRスケベソフト、かなり性教育に有用かもしれない。女性の穴に金玉を突っ込むとブッ飛ぶ。そのことを実感をもって学ぶことができた。

 

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