きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

土偶のエロス・一人焼肉・北野天満宮

10/21 雨

 

 今日は気分転換に京都に来た。

 現在開催中の国宝展で展示されている横山大観の「風神雷神」が見たかったということや、北野天満宮でおみくじを引きたいという目的もある。

 天気が良くないからこそ、人数が少ないということを狙って京都に来た。

 しかし、京都国立博物館は30分待ちの大行列だった。まあ、そういうこともある。英単語の勉強ができたので無問題。

 

 個人的な験担ぎで、私は受験のたびに北野天満宮に参拝している。

 高校受験も大学受験も、おみくじで大吉を引いたが第一志望には落ちてしまった。

 今回はあえて凶を狙う。大吉で落ちるなら、凶で受かる。

 これが、母数が2しかないクソのような帰納法から導かれた答えである。まるで頼りにならない。勉学の方がよっぽど信頼できる。

 

 京都国立博物館土偶を見て考えた。

 縄文時代土偶たちはみな「ボン・キュッ・ボン」な体型だった。エロい。

 縄文人は現代人の同じように、「ボン・キュッ・ボン」が好きだったのだろうか。

 多様化した文化を持ち合わせていなくても、エロスの感じ方が現代人と似通っているというのは、なかなか興味深い。

 エロは時空を超える。いつか「快楽天」などのエロ雑誌も、考古学的な資料になるのだろう。

 

 初めて一人焼肉に来た。一人焼肉は私の悲願である。

 一年ほど前、「孤独のグルメ」の実写ドラマで主人公が一人焼肉に訪れる回が放映されていた。この役者、普段は少食なのに、とても美味しそうに食べるのである。

 その回を見てから、無性に一人焼肉に私は行きたいと思うようになった。

 皆で食べる焼肉もいいが、一人焼肉も何だか満ち足りて幸せそうに思えて来たのだ。

 だが、なかなか一人焼肉に行く機会がなく、今日になってようやくその悲願が果たされることとなった。

 店を訪れ、ランチメニューを頼み、分厚いカルビを小柄な金網の上に置く。

 肉が焼ける小気味良い音が、私の食欲をそそった。

 辛めのタレに少し焦げ目が付いた肉を浸し、一気に頬張る。

 その瞬間、口内に旨味が溢れた。たまらない。

 肉が焼けては、次々と口の中に放り込む。うおォん、まるで私は人間火力発電機だ。

 結局、満腹になるまで焼肉を喰った。一人焼肉はやはり最高だ。社会からのやや冷たい目線を無視すれば。

 

 その後もホットケーキを食べたり、出町ふたばで豆餅を買い、緑寿園で黒豆紫蘇味という謎の金平糖を買ったりと、充実した1日だった。

 十分にリフレッシュできたので、心置きなく編入試験に挑戦できる。

 

 ついでに、北野天満宮のおみくじは中吉だった。学問の欄には「入学よし」の文字が。

 「いいよ」の「よし」か、「よしなさい」の「よし」か、それが分かるのは試験の出来次第である。結局は個人の努力ということだ。

 北野天満宮には受験を控えた高校生が多く来ていた。

 何となく、自分の受験期を思い出した。あの頃、私は自分が編入試験を受けるとは微塵も思わなかっただろう。

 未来の自分など知ったことではないので、せめて現在は努力を続けていきたい。