きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

ポケモンは変態!

9/30 晴れ

 

 実験実習が始まったり、一週間が終わったり。

 レポートの完成度が前の学期はクソすぎたので、今学期は頑張りたい。LAに知り合いもいることだし。

 個人的には、友人の中国人留学生にレポートの成績が負けていたのが未だにショックだ。

 「手抜きをしていた」なんて言い訳はもう通じない。これは私の怠惰である。

 編入試験の受験勉強とレポート期間が被っているが、どちらにも全力を注ぎたい。

 これでどちらもダメだったなら、私もそこまでの人間だったというだけの話である。

 

 私はポケモンが好きだ。

 初めてポケモンに触れたのは6歳の時であり、ちょうどその頃はルビー・サファイアが発売されていた。

 幼い頃の私はポケモンにとてもハマっていた。

 ポケモンだいすきクラブというインタネットサイトにアカウントを持っていたほどである。

 レックウザが好きすぎて、「レックウ」というニックネームで活動していたのも今となっては懐かしい。

 

 時間の流れとともに、ポケモンに手を触れることは次第に少なくなっていったが、高校生の頃に再びハマってしまった。個人的第二次ポケモンブームである。

 2回目のポケモンブームは、ネット対戦の廃人という形をとった。

 ゲームの持ち込み禁止の高校であるにもかかわらず、登校中も授業中もずっと卵を孵化させていた。

 最近は、ポケモン熱が冷めつつある。

 現在の好きなポケモンは、サーナイトブラッキートリトドンウルガモスである。

 強くて可愛くてエロいからだ。ポケモンを性的な目で見ないでください!

 

 ゲーム中、ポケモンは「進化」して、姿が変わったり、名前も変わったり、能力値が上がったりする。

 私は幼い頃から、ずっとこの「進化」という言葉に疑問を持っていた。

 現実の生き物はじわじわと進化するのに、こんなに急激に変化するものを「進化」と呼んでいいのだろうか、と。現実の法則をゲーム内にも当てはめるという、夢をぶち壊す鬼畜の所業である。

 現実とゲームの区別がついていなかった私は、ずっとポケモンの「進化」を奇妙に感じていた。

 19歳になった今、改めて進化の定義について調べてみた。

 

  1. 生物の個体には、同じ種に属していても、さまざまな変異が見られる。(変異)
  2. そのような変異の中には、親から子へ伝えられるものがある。(遺伝)
  3. 変異の中には、自身の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与えるものがある。(選択)

 

 どうやら、この3つの条件を全て満たせば「進化」と呼ぶことができるらしい。

 ポケモンの場合は、1はキルリアからサーナイトエルレイドに進化するし、イーブイの進化系を見るに、条件を満たすことができている。

 3も難しいが、ポケモンを生き物と仮定するなら、同様の種でも総合的に種族値の高い個体が生き残るはずであり、自然選択の影響は受けるだろう。それに、多少のパラメーターは育て屋さんで孵化させる際にも親から子に引き継がれる。

 問題は2である。

 ポケモンは卵を産むが、その子に親の形質は完全には受け継がれず、進化系の前の姿で生まれてくる。

 さらに、ポケモンの「進化」は同個体の成長によるものであって、形質の遺伝によるものではない。

 つまり、ポケモンの「進化」はただ姿を変えているだけで、子へと形質を遺伝させることを指し示してはいないのだ。

 ポケモンの「進化」により近いのは、昆虫などでよく見られる、蛹から成虫への変化が有名な、「変態」だろう。

 ポケモンは「変態」して、姿が変わり、強くなるのだ。

 ポケモンの「進化」は「変態」だったのだ。

 

 この間、ポケモンの新作であるウルトラサンを予約した。

 Z技だとか、メガ進化だとか、バトルのシステムは少し前の世代と見比べても、とても複雑化している。正直追いつけない。

 それでも私はポケモンが好きだし、「遊んでみたい」と素直に思える。

 まさか、図体がデカくになっても自分がゲームを、しかもポケモンをしているとは、小さい頃の私は想像もできなかっただろう。

 現在は、大人も子供もゲームを楽しむ時代である。

 まだまだ娯楽としてゲームは歴史的に新しいが、これからもゲームは人々を楽しませてくれるだろう。大きな喜びと少々の煽情を伴って。