きんこんぶろぐ

大学院生の私が日々思うことを綴っていくブログ

グロテスク

9/4 暴風雨

 

 台風の直撃を受けて、停電したり、そのせいで動画の編集が遅れたりと、色々とひどい目に合った。

 

 9月中にチャンネル登録者を1000人以上にする、と公言していたが、それは叶いそうにない。

 ホモの力を抜けば、自分の実力はこんなものか、と落胆するばかりである。

 

 そろそろ英語の勉強も始めなければならず、動画の製作にかけることのできる時間もますます限られていく。

 よりスマートなやり方を見つけなければならない。

 

 勉学のために趣味を諦めるようであれば、この先も私は趣味を諦め続けなければならないだろう。

 そんな予感がする。

 

 

 自身の承認欲求について考えることが増えた。

 

私がバーチャルYoutuberを志したきっかけも、承認欲求と金銭への動機があったからだった。

 

 数多の人々に自分の生み出したものが認められるという、蜜の味をなかなか忘れられない。

 その分、今の自分の境遇に惨めささえ感じ始めている。

 

 承認欲求は数字だけで満たされるものではないと知りつつも、数字を求めてしまう。

 そんな自分に嫌気がさす。

 

 この獣が自分の中に巣食い続ける以上、無視を決め込むわけにもいかず、最適な対処法を求め続けている。

 

 承認欲求は恐ろしい。

 一歩踏み外せば、そこは政治・スピリチュアルクラスタに近しい世界が広がっている。

 

 大勢で、互いの安寧を汚らわしく舐め合うのみの日常である。

 そこに私の求めるものはない。

 

 

 バーチャルの皮を被った以上、その皮に合うように振舞わなければならない、と思っていたのだが、実際はそうではないらしい。

 

 人気のバーチャルYoutuberを見ていると、外見というよりも内面の個性で人が集まっているように思える。

 もしくは、企業に属しているかである。

 

 個人で動画を投稿する以上、私は内面の個性で張り合うしかないのだが、企業の人たちに比べ、広報力は明らかに劣っている。

 

 それに、個性と言っても、私がそれほど素晴らしい個性を持ち合わせているとは思えない。

 私の性格は「個性」というよりも「異常」である。

 

 いくらマシなガワを身に纏ったといって、この私の性質は隠しきることができないだろう。

 その時に向けて、いまから準備を始めなければならない。

 このままVtuberを続けるつもりならば。

 

 「結局のところ、フィクションは現実には勝てない」という村上春樹の言葉を何となく思い出した。

 オウムの生み出したフィクションと、1995年の現実を比較した文脈で、彼はそのようなことを述べていた。

 Vtuberと2018年の現実にしても、同じことが言えそうだ。

 

 

 私事だが、次回の動画からボイスチェンジャーを使うのを止めて、地声で録音することにした。

 ボイスチェンジャーを使った方が幾分女性的な声が出るのだが、機械的で聞き取りづらいものになってしまう。

 それなら、地声で録音したほうがよりクリアな音声になるのでは、と考えた。

 

 このような事態に備えて、最初からガワの性別は男性にしておいた。

 設定的にも無理はあまりないようにしてある。

 

 中学生以来、私は設定厨なので、こういった細かいところにも注意している。

 むしろ、設定を破綻させたほうが受けがいいのでは、という考えも無論あるのだが。

 

 ともかく、地声で録音することによって、身バレの可能性はかなり上がった。

 未だ動画の出来はひどく、周囲に見せびらかすことのできるクオリティではない。

 

 「この声は、我が友金こんにゃくではないか」となる可能性も十二分にある。

 そうなれば、いよいよ私は現代の李徴と化してしまう。

 

 アバターのモチーフが虎でないことがせめてもの救いだろうか。

 身バレしても大丈夫な動画づくりにしていかなくては。

 

 

 バーチャルに入り浸っていた結果、日記の更新が遅れてしまった。

 

 それほど筆の進みが衰えていなかったのが嬉しかった。

 これでこそ、2年間ブログを書き続けてきたかいがあるというものだ。

 

 今回の記事の文体が固いのは、私の気分が悪いからである。

 バーチャルの方面である程度の成功を収めることができたのなら、もう少しコメディチックなことも書くことができるようになるだろう。

 

 この夏休みが終わる前に、もう少し自身の黒歴史をブログに小出しにしておきたいものだ。

 生きているだけで黒歴史が溜まっていくので、出しても出してもキリがない。

 

 じゃあそれを辞めろと言われても、今度は退屈で憂鬱になってくる。

 私にとって退屈は死に至る病である。

 

 刺激の予防接種を忘れずに。

 黒歴史はその副作用である。